3月26日にオランダのハーグ市で、歌手の夏山美加恵さん主催のコンサート’Play for JAPAN’が行われた。
これは今回の東北大地震の被災者のためのチャリティコンサートである。
最終的にこのコンサートを通して集まった義援金13,340.53ユーロとのこと!!(約150−160万円)大きな教会はお客様で一杯になり、チケットは600枚以上売れ、スタッフや出演者をあわせると700人が会場にいた。
内容は日本人を中心としたバロックアンサンブル Dionysus Consort、元パリオペラ座のバレーダンサーと白石さとしさんのエレキギター&電子音楽による即興パフォーマンスや、ハーグのレジデンチーオケの第2コンマスの野口桃子さんらのアンサンブル、オランダ人の尺八奏者、ハリー・スタレフェルド、琴奏者、後藤真起子さん、美加恵さんのソロで日本歌曲を2曲、そしてオランダ人女性5人組のアカペラ、Wishful singingが「さくら、さくら」を歌って幕を閉じた。私は歌曲の伴奏で参加させてもらった。
本当に素晴らしいコンサートだった。
日本国旗を舞台に据えるところから始まり、自分が国旗を掲揚することって、滅多になく、「これは普通のコンサートではない。私たちは日本のために何かするんだ。。。」という緊張感と真剣な気持ちが高まる。
集まった観客のほとんどはオランダ人で、そして日本人、他にも外国人がたくさん。皆でひとつの想いを持って、同じ時間と共有し、献身的なステージをひとつひとつ鑑賞して、胸がいっぱいになった。
日本大使館次官もいらしてくださり、献花をされた。
この会場を無償で提供してくださった、カソリック教会の神父さんの優しさ、寛大さにも心が熱くなる。ニュージーランドのクライストチャーチや、ハイチの地震や、様々な災害がある毎にこのような場所を提供しているそうである。
こんな災害が起こって、失ったものを見ると、失望や悲しみばかりになる。しかしこのように多くの人の少しでも何かしたいという気持ち、教会に一杯になったとてつもなく大きな人の情に触れて、必ずこの災害を乗り越えられるはず、、、と思う。日本人というだけで、たくさんのオランダ人に、「ご家族は無事ですか?」と聞かれる。人の情って温かい。
世界中に助け合いと優しい気持ちが溢れているように思う。
この災害はつらいことだが、それを乗り越えて、私たちは前進していくのだと思う。
オランダは駆け足で冬に向かっている。
もっと街路樹が黄金色の葉で一杯だった10月半ばの話になるが。。。プレゼントにこんなジャムをいただいた。
‘Kweeperen’ とは何だ?
この果物のジャム(ゼリー)だよ、お庭で取れたという果物を一緒にくれた。
見た事ない。。。カリンかな?とも思ったが、辞書で Kweepeer を見ると、「マルメロ」とある。
マルメロって、日本では見た事もなかった。聞いた事はあるような気もするが。。。
この果物から、部屋中に甘い香りが強く漂う。ジャムは少し甘酸っぱい。
くれた方が、子供の頃、庭にマルメロの木があって、これを見ると母が秋になるとジャムを作ってくれたことを思い出す、と話していた。
私にとっては、秋といえば、田舎の庭になっている柿。
オランダでも美味しい柿が食べられる。
オランダでは柿は外国の果物で、シャロンフルーツ、またはカキ・フルーツとも言われる。
この果物になじみがなく、買わない人も多いようだ。この甘くて美味しい味を知らないなんて、もったいない。
この時期になると、オレンジの大きなカボチャもたくさん出回る。毎年恒例のパンプキン・スープを作っている。
旬の果物や野菜を食べるのは、幸せ。。。
サンマがないのが、ちょっと寂しい。
3ヶ月経って、赤ちゃんとの生活のリズムが整ってきた。
ミルクをあげる時間は、産褥看護士さんには3時間おきに、と言われていたが、なかなかきっかりにはいかないので、欲しがるときにあげて1時間半から4時間おきのときもあった。寝る時間も不規則だった。日本では「自律授乳」という母乳の仕方の言葉があって、欲しがるときに一日に何回でもあげる、というやり方があるそうだ。
オランダでは3時間おき、というのは基本として保健所の本に書いてある。
先日オランダ人の義理の姉の家で、同じ頃に生まれた赤ちゃんに、きっかり3時間のスケジュールを実行しているのをみて、ショックを受けた。
そのうちに託児所に行ったりすると、「お宅の子供のスケジュールは?」と聞かれるよ、といわれあせった。
「うちの子は、スケジュールなんて言葉でいえない。。。」
託児所は赤ちゃん一人一人のスケジュールにあわせてくれるのか。。。
それから、「3時間おき」に挑戦してみた。
今までで一番問題だったのは、上手に寝かせられなかったこと。
泣くのを放っておけなくって、泣くとすぐに抱っこしてあやしてしまう。そしてひたすら子守唄を歌い続けてみる。
だが2ヶ月半ぐらいから、2分、3分と泣かせっぱなしにしてみた。
すると、たいてい、最高でも7分ぐらいで眠る。
「なーんだ。。。」
目が覚めたときに「さっき泣いたのに来てくれなかったじゃないか」という表情はなく、すっきり目覚めるし、抱っこしてもなかなか眠らない、、、という神経質な状態から、深く健康的に眠っているように見える。
そうすると、3時間ぐらいたつと、自然に目が覚めたり、寝すぎるときにはこちらが起こすこともできる。実際無理に起こすことはほとんどする必要がなく、リズムがつけやすくなった。
夜中に起きることも最近減ってきた。
母乳だと、消化がよく夜中に起きる回数も多くなりやすいとも聞く。
そのために、夜寝る前には粉ミルクに変えてみたりしたが、結局母乳でも自然に長く寝るようになった。
保健所の定期検診に行ったときに、3時間スケジュールについて質問したら、「あなたの好きな方法ですればいいのよ!」と。
母乳だろうが、粉ミルクだろうが、夜中に何回も起きようが、何歳まで母乳をあげようが、「あなたがハッピーなら私もハッピー」となんでもアリ、の答えをもらって少しまた驚いた。
オランダでは仕事を続ける女性が多く、一般的には出産後3ヶ月まで産休である。その後、託児所やベビーシッターを週に2−4回利用しはじめる。
夫も週に4回働くという人も多く、または両親が近くに住んでいて週に一回くらい協力してくれる場合もある。基本的には両親に頼る人は少なく、夫婦で協力して子育てをしていく。
3ヶ月しか母乳をあげない、と仕事の開始と同時にわざと母乳をストップしていく人もいるようだ。
でも母乳を続ける人は、冷凍保存して託児所に持っていったりもしてがんばる。
うちも託児所を近いうちにスタートすることになっている。
朝8時または9時から夕方6時まで。
今までずっと一緒にいる生活から、数時間でも預けるのは心苦しい気持ちもあるが、預けている友人、知人にきくと、皆満足している。
赤ちゃんに慣れているプロの手にかかっているのだから、大丈夫、と。
そして子供たちはとっても楽しんだ顔して帰ってくるよ、と。
うちの子はどう反応するだろうか。
28日土曜日。今日出会った、彼の大学時代の同僚の女性は、レトリック(修辞学)を元にした「議論」について、弁護士に指導している方だった。三児の母でありながら、ばりばり仕事している。レトリックはフォルテピアノ奏者にとっても、大切な項目の一つ! 当時の18世紀の作曲家達、知識人たちの教養として、学ばれていた古くはギリシア時代に遡る議論の方法論。オランダ語学科を出た彼女は、修辞学を専門として、今の仕事に来た。
それにしても、オランダではレトリックが今も息づいて、弁護士さんの現場などで実用化されているんですねえ。日本もなのかしら? オバマ氏はじめ政治家の演説も、ディベートの論理にちゃんとのっとって話されていると聞く。彼女の話術についつい皆が惹き込まれて行くのを目の当たりにした午後。フォルテピアノ演奏に、もっともっと修辞学の教養も今後取り入れていけたら、と思う。
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こんにちは。オランダに住んで12年。オランダ語も少しづつわかってくるようになり、オランダのこと、オランダ人のこと、もっと見えてきます。音楽生活のことだけでなく、私の見たオランダでの発見と感動をときどき綴ってみたいと思っています♪ ときどき覗いてくださいね。



