赤ちゃんとピザ

ある日の保育所の日誌に、こんなことが書いてあった。
「今日のキッズ。、、、、 7名」
「お昼に保母さんのDさんがピザを注文して、テイクアウトしてきた」

ここまで読んで、「保母さんのご飯がピザだったのかな?」と思った。

「どの子もピザを美味しくたべたが、***君だけは、パンのほうが好きであった」

***君というのは我が子である。

赤ちゃんのお昼ご飯に、ピザとは。。。
うちではまだ一度も離乳食でピザを与えたことがなかったので、それはそうだろうと思った。
それに、ピザのまわりの部分少し固くはないか?

ピザといってもトマトソースに、チーズくらいだと思うので、問題はないのだが、保育所でピザを皆で食べるなんて、赤ちゃんのうちから楽しそうではないか。。。

さらにピザというと、テイクアウトとか、出前とか冷凍とか「手抜きご飯」のイメージがあったので、(時々しているが;;)うちの子だけピザに手をつけなかったのが、なんだか「それでいい、うん」と微笑んでしまった。

ピザはもう少し大きくなってからね。

子供は寝る。。。

前回のブログで書いたように、オランダの保育所スケジュールにあわせて家でも我が子を寝かしつけるように努力して数週間。

なんと、ちゃんと時間になったら寝るようになった。
午前10時と午後2時のお昼寝タイムになったら、さっとベッドに入れてドアをしめる。(家は一部屋子供に与えられないので、しきりのガラス戸を閉めて、視界に入らないようにする)最初は15分ほど泣きわめいていたのだが、2、3日で数分で寝付くようになった!
夜も同様で、今ではだいたい8時半就寝、朝7時起床というリズムが立派にできた。

今まで夜10時まで起きていたのは、「眠らない子の意思にあわせて」いたのではなく「大人の時間につきあわせていただけ」なのだろうか。子供はたくさん寝るのだ。。。
そして目覚めるととてもすっきりしていて、眠りも深くなったのか、夜中に起きる事がなくなった。

子供が寝たあとに彼に留守番を任せて、コンサートを聴きにいったりもできてしまう。(逆もある。。。)
静かな夜の時間も確保できて、精神衛生的にも良い気がする。

オランダ人の合理的なやりかたは日本では抵抗があるのかもしれない。
日本にいるときには母親や親戚に、
「ほら、**ちゃん泣いてるよ!」
「いつまで泣かせてるの」

となった。そこで泣いている子供のところにさっと行く。あやしたり抱っこしたりすると機嫌はなおるが、すぐに寝付かなかった。オランダのやり方だと、規則正しい時間が身体に身に付くのか、きっとおじいちゃん、おばあちゃんに預けても時間になったら、放っておけば寝るようになりそうだ。
現に、保育所でもその後、お昼寝の時間になったら問題なくさっと眠るようになった、と保母さんたちも一緒によろこんでくれた。

ある日本の育児の本で、泣く子を放っておいて育児する方法(特にヨーロッパ)と、泣く子にさっとお母さんが来るタイプと、その後の人間形成にどのような違いが出るかを追跡調査した、という話がのっていた。
泣く子は、最初は長時間泣いていたものが、短くなって、遅くても2週間ほどで躾ができるという。

その結果が面白かった。
泣いても親が来ない、ということを学ぶと泣いて呼ぶのをあきらめる。それが、「あきらめの早い子になる」とあるのだ。
本当なのだろうか?!!?
「赤ちゃんは泣くことでしか意思を伝えられないから、できる限り意思を通してあげる」という考え方がある。

そういう本の影響もあり、はじめは赤ちゃんを泣かせておくのが罪悪に感じていたのだが、よく寝る子を見ると、自分はこのやり方でいこう!と思う。あきらめて寝ているのではなく、ただ習慣で眠気が来るようになったのだろうと思う。

「寝る子は育つ」という言葉はオランダの保育園でも聞いた。

育児の違い!

1月の半ばに妊婦ヨガのクラスで一緒だったメンバーで新年会。

こちらではパーティといえば旦那さんも一緒が普通。といっても7人の元受講者の中でたった一組しか結婚していない。

ところで、その新年会で大きくなったかわいい赤ちゃん達を見るのは幸せな時間であった。

パパママ達もみんな、幸せいっぱいなオーラが漂っていて、同じ頃にハイハイを始めたり離乳食を始めたりした子供達の成長を共有する。

私がまだ夜や朝に一日一回か二回母乳をあげていたのだが、「えー、まだあげてるのお!」との全員の視線を受けた。

すでに誰もあげていなかった。

いわく、3ヶ月までは「フルタイム」、6ヶ月まで粉ミルクと併用で、その後はもう粉ミルクのみ。離乳食も始めたから、という。日本ではよく、3歳になってもあげている人も多いらしいし、1、2年は普通らしい、と思っていた。

ヨガメンバーのオランダ人ママは全員仕事持ちで、

「母乳やめたら、自分にエネルギーが戻って来たわ」

「うん、やっと調子が戻ってきて、仕事もできる」

と生き生きと言う。

1年ぐらいすればいいかな、と気楽に考えていたが、子供はご飯にも興味を示しているので、まあそろそろやめても、粉ミルクもあげていれば栄養の面では、母乳の一番大事な時期は終わっているのだと思う。

さらに、先日保育所で小さなおしかりを受けた。

うちの子供が一番、寝るときに泣く。と。

「いつも寝るまで抱っこしたり、あやしたりしてませんか?」と。

オランダ式では、赤ちゃんのうちから子供部屋(家にスペースのある人は作るのが普通)に一人で寝かせ、就寝時間は夜7時から8時頃が多い。うちは10時過ぎのときも。。。

だって、仕事から帰って、食事与えて、少し遊んで、お風呂に入れて、着替えして、、、とすぐに寝ないからもう一度ミルクで、おやすみ、、というパターンだったのだが、

「子供が疲れて泣くー寝る、というのはだめです。泣き始めたらもう遅いのです。」

オランダ人は、泣く前に、こちらが寝る時間になったら、パジャマに着替えさせ、ベッドに寝かせ、本を読み聞かせ、電気を消してドアを閉める。

泣こうが、放っておき、一人で寝付くようにする。

そうして、昼寝も決まった時間にさせるべきらしい。

だから、家でも保育所のスケジュールにあわせて昼寝の時間の習慣をつけて欲しい、とのこと。

そうか、、、うちは疲れるまで遊ばせ、疲れてきたらベッドに入れると寝たり、泣いたら寝たりと、適当。昼寝する日もあり、しない日もあり。そりゃあ、昼寝しないときもある子が、いきなり昼ご飯の後暗い部屋に入れられて、他の赤ちゃんも一緒で、ドアを閉められたら、怒るだろう。。。泣くだろうと想像がつく。

子供が7時(!)に寝付くなんて、どうやって6時から保育所から連れて帰り、ご飯と寝る準備を終わらせるのだろう!

でもそうすると、「大人の時間」がちゃんと確保される。それもオランダ人にとっては、非常に重要なようだ。

ねむそうでない子供を無理矢理、部屋に入れてドアを閉めるのは、大人の勝手とも言わないのかしら?

とにかく、オランダ式をもう一度試すことにした。

8時半か9時就寝をまずは目標に。