マスタークラス終了

先日のマスタークラスはとても楽しく、学びの多い時間でした。

4人の生徒さんが私のレッスンを受講してくれました。

二人はドイツで初期鍵盤楽器を勉強中の学生さんで、コンクールを受けに来た方。あとひとりはオランダ在住のピアノの先生と、15歳のオランダ人の男の子。

ほぼ皆、Zumpe のスクエアピアノを体験し、一緒に解釈や奏法を試し、その楽器にあう演奏を模索しました。この楽器はグランド型よりどちらかというとクラヴィコードに似ています。

何が似ているかというと、強弱感のリミットがあること、タッチが弦を押す,という部分は似ているが、シングルアクションのスクエアピアノではとてもハンマーが振られてたたいているような感覚までは満たないこと。アーティキュレーションが大事なこと、などなど。

 

ほとんど皆さんがこの楽器、またはオリジナルのウィーン式ピアノZahlerでハイドンの作品を演奏され、他にはデュセックやクーラウの作品があがりました。

この楽器、楽しい!と思ってくださった生徒さんがほとんどでしたが、普段どこで練習できるの?という質問には「うーん」となってしまいます。弾ける状態の楽器があるだけで、貴重ですよね。

ましてやコレクターでない限り、家にこの時代の楽器がある学生さんもいません。クラヴィコードやフォルテピアノ、チェンバロの経験はこの楽器を弾くのに役立ちますが、でもこうして滞在期間中の練習とレッスン,という少ない機会でもそれを体験することによって、インスピレーションを得られることでしょう!

自分はなんて贅沢な環境にいるのだ、と思います。

 

私にとっては3度目のマスタークラス体験でしたが、(前にユトレヒトとフィンランドのクオピオで何人かフォルテピアノやチェンバロのレッスンしました。)さらに良い指導ができるよう、精進したいと思います。時間が限られ、一期一会でも音楽を共有して、クリエイティブな刺激を与え,与えられることが楽しいです。

 

また来年も予定していますので、日本からもどうぞご参加ください。
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