‘ Life is a Dream’ (music film) 『人生は夢のよう』(音楽動画)
こんにちは。このブログを訪ねてくださってありがとうございます。
今回特に強調します。だって3年間もサボっていたのですから。
それでもご縁あり、ここを訪ねてきてくださったことに感謝します。私はおかげさまで今も元気にフォルテピアノを弾いています。
そしてこのパンデミック中にも、今年(2021年)は一つ音楽映画を作り上げました。このプロジェクトは第2回香港古楽音楽祭による打診で、オランダの雰囲気の伝わるお城で、スクエアピアノを使った音楽動画を作成してほしい、というものでした。最初のアイデアは、コンサートの録音。ライブでの音楽祭が難しくなりましたものね。
主人が映画監督とシナリオ書きの経験があったことを覚えていてくれた、香港映画祭のダイレクター Karen Yeung さんが、撮影に関して、チーム作りと内容について夫のDaan Vreeに任せてくれました。
主人はクラシック音楽の世界には無縁ですが、子供の頃から常にクラシック(特にチェロの音楽)を聴いて育ち、普段の専門大学教師の仕事の合間に、この数年、幾つかの短編映画を撮影しています!
https://vimeo.com/268741859(例えばこちら Hangul Blues『ハングル・ブルース』)
今回、香港の映画祭ということで、香港出身の二人の若い歌手(Edmond Chu, Kitty Lai) と一緒に作ることに。デン・ハーグ音楽院にて勉強中の二人、香港のカレン、主人と私の最初のミーティングは、Zoomでした。少し緊張が漂う中、主人が何かストーリー性のあるものにしたいと提案しました。
出来上がった映画は、とてもユニークなものになりました!
- フォルテピアノと音楽の良さを感じてもらいたい
- セリフは少なく、歌の歌詞がストーリーの一部
- お城の内外を魅せる
- 周囲の自然の美しさ
- 子供の目線から描かれている
- 夢か現実か、、、ファンタジーと隣り合わせ
- ドイツ語や英語の歌詞を広東語と英語字幕に訳す
撮影期間は経ったの二日間!!
音楽の録画は1日目の2時ぐらいまでに終わらせる、というハードスケジュールの中、タイムスケジュールは分刻みで組まれました。(スケジュール作成に費やす時間のなんと膨大な事)
主人の映画作りの周辺を何度か垣間見ていたので、いかに一つの映画作成が大変かは身に沁みています。大勢のスタッフや機材も必要です。
狂いやすいフォルテピアノのためにスタンバイしてくれるベテラン調律師さん。カメラマン、ライト、録音技師、写真家、タイムキーパー件雑用係 など、一人二役も三役こなすこともありました。
夫はストーリー、シナリオ作成、監督の他、プロダクションに関わる全ての仕事をこなし、大変ではあったけれど、信頼できるスタッフに快く協力してもらうことができ、それをチームにまとめていった力はすごいなあと尊敬します。
お城のボランティアの方達の協力もなくてはできないものでした。ランチのケータリングも順調に。そして撮影終了後には編集の段階へと続きます。そして色の微調整、様々な方面とのコミュニケーション、翻訳、と長丁場です。といっても2月にミーティングして6月に撮影、7月に提出、10月に初演と、あっという間でした。
(下記写真全て:Minus Huynh)










これらの美しいセット写真が残っているのも、写真家のミヌスさん Minus Huynhが来て撮影の合間に撮ってくださったおかげです。

いつかどこかで、小さな場所でも、映画祭で、試写会で、オンラインでなく、生の感想を聞かせてもらえる日が来ることを祈っています!
撮影中のエピソードをブログ続編で綴ってみたいと思います。
それでは、ぜひ映画をお楽しみください!!